遠くに山が見える。
ぼんやりして、うっかり、どーしてこんなとこに山が見えるの？
って思ったりするけど。
夏休みに都会を離れて、田舎の山にこもっているからです。
何もしないで、だたぼんやーりとして
木陰でお昼寝から覚めたところだった。
山が見える。
目の前なのに、けして近くはないところに。
ってことは、この場所からあの山まで１キロくらい？
その間にはさえぎるものがなにもないんだー。
何だか半分夢の中みたいなことで感心したけど、都会じゃありえない。
さえぎるものがなく、１キロ先のものが見えるなんて。
しかも風で木の葉がワッサワッサ揺れてるのとかまでわかる。
すごいな田舎って。
ここにずっと居られたら、他人の心に
心臓が潰れるみたいに傷ついたりしなくていいんだろうな。
田舎ってすごいな。
街の光りも麻薬みたいだけど、巨大な緑もそんなかな。

寂しくて仕方ない時もあるけれど、
なんとかなってるから大丈夫って
焼肉を食べながら、月下先輩が言った。
今は悩んでいることもいつかは越えられるって。
知ってしまっている人が、知らない人に
どんなに説明しても無理なことはあって、それは仕方ない。
いつか悟るように分かる時がくる。
そうなのかな。
それは諦めではなく。
理不尽なことに、いつか悟りが開けるの？

本格的に暑くなってきた。
夏を乗り切る勇気がわいてこない。
大丈夫かな〜私。
連休中にＭ2子ちゃんとランチに出かける。
借りてたものをお返しして、思い出の写真を渡して。
初めて行ったイタリアンのお店が、予想以上に良い感じ。
美味しく、雰囲気もとっても良いのですわ〜
天井から光の入るお店で、ゆったりと話倒す。
ちょっと前までは仕事に、今は婚活に意欲を注ぐ彼女。
まっすぐに努力して、その姿はホントに美しくブレがない。
どうしてこんなに、聖職者並みに汚れない(わけでもない)子の
願いが叶わないのだろう。
それはたぶん、自分にと同じくらい相手にも厳し過ぎるからです。
彼女の目に私はどう映るんだろうな。
ちょっと怖くなる。
強くなる為の努力なんて私にはできないから。
さぞ、グータラに見えてるんだろうな。
全く違う性格だけど実はよく似ている２人。
それからじめっとした空の下、じゅるじゅるとタピオカジュースとか飲んで。
雨の降る駅で別れた。

Ｇさんとごはん食べるつもりで待ち合わせのお店に行ったら、Ｗさんがいた。
あまりない組み合わせの３人体制だなぁと思いながら、
２人の話しに耳を傾けつつ、目の前の鳥を片付けていく(私の胃の中に)
仕事の…というか人事の情報とか情勢とかの話に集中する男２人。
男の人って本当こーゆう話が大好き。
ふと気付くと、彼は情勢の話をしつつも、鳥を焼き続けている。
私、焼いてないのに、お皿には常に鳥やら海老やらマイタケやらがやって来る。
Ｇさんのグラスが空になる前には必ず手を上げる。
話を聞きつつ、絶え間なく喋る。
自分もコンスタンスにいい焼け具合の鳥を食べる。
私の席の後ろをヨロヨロ歩くおじさんがぶつからないように
さりげなくカバーしてくれる。
器用なんだか、もともとの性格なのか、ソツがなさすぎる。
すごいなぁ〜と思いながら食事は終わり
帰りぎわ、同じ方向の私を送り
｢ここで大丈夫？気を付けて｣と去っていく。
気にさわることとか全くない。
完璧。
なのに、どうしてだろう。。。
完璧すぎて不自然。

秋穂先輩と月下先輩が展示会に来てくれた。
きれいな大人な二人。
Ｂ子ちゃんやＭ子ちゃんも。
ありがとう。

消えてしまう愛情と。
忘れる愛情は違う。
愛情はどこに消えるんだろう。
もう一度、生まれることがあるのかな。
多分ない。
それは別のものなんだ。

結局私は誰かと永遠に一緒にいるなんて誓いは
無理な体質なのかも。
家族になったらセックスしない、とか
すごく、まっとう。
解りやすい。
月日を重ねる。
彼がどんな人生を生きるのか、
隣で最後まで見ている。
熱がさめたあと、どれだけ思いやれるか。
尊敬できるか。
大事にできるか。
運命の誰かはめぐり逢うんじゃない。
努力して作るんだ。
結果が、運命の人になるんじゃないかと、思ったりします。

でも、素質はある方がいいよね。
少しでも。

秋穂先輩と月下先輩と仕事帰りに、最寄りの居酒屋に。
２人はグビグビ飲んで、私はせめて杏酒をチビチビ舐める。
２人とも美しい先輩なんだけどなぁ〜
なんていうか…飲み始めたら
綺麗なお姉さんの皮を被った、超オッサンだわ>_<
２人が揃うと更にパワーアップだわ。。。
私が痴漢にあってショックだったって話したら、説教されるし。
男らしく生きろと背中たたかれるし。
みんな元気だなぁ。
地味にひっそり生きてる場合じゃありませんね。。。

元カレに会っちゃった感じ。。。
いや、違うんだけど。
いやいや、違わないのかな、そーなのかな。
誰も知らないことだから。
こっそり見つけただけなんだけど。
何だかドキドキして、少し嬉しい。
別に何も始まらないんだけど。
私を好きでいてくれた人だから。

初めてことで戸惑いパニくる私を
いろんな彼女たちが助けてくれる。

多分本当に辛いとき
私が呼ぶのは女の人で
多くの女の人はそうなんじゃないかなと思う。

男の人はどうするのかな。

Ｍ２子ちゃんのママが何かと大変な状態にあるらしい。
状態も大変だけど、ママも大変だ。
というか、それに気を配る彼女が大変だ。

私のママと私は、似すぎてるくらい似てるので
感情まかせにムカつくこともあるんだけど
大きく私の理解に外れたことはしない。
どんなことを言っても、だいたいの考え方も分かるし理由も分かる。
私のほうが正しいって思えば説得できると思うし
本当に家族の為を思って言ってることだったら、分かってくれるって思う。

でも、そうじゃない家族もいるんだ。
誰が悪いわけじゃなくて、性格とか環境とかいろんな問題で。

でもきっと大切で。
だから苦しむんだろうな。

いつも一緒にいてとは言わない。
むしろ、いないでいいよ。
でも、私がハーゲンダッツクリスピーカスタードプディングを
食べきれない時は、残りを引き継いで。
時々一緒に寝て。
本当に辛い時には側にいてあげるから。

どーゆうわけか、今日も準ボスとごはんを食べてた。
今日は団体サマで、たまたまなんだけど。
どうしても、私も浮遊感が消えなくて。
超リアルな仕事の話の中で、
居酒屋のちょうちんを眺めている。
どうして、私は私の形にきちんとおさまってないんだろう。
このシュールさは何なの？
だけど、本当の私はどこに行きたいの。

Ｍ子ちゃんと会社帰りに待ち合わせ。
そーいえば、Ｍ子ちゃんはもうじき転職するんだった。
いや、とりあえず退職か…
いろいろ、仕事も人生も放浪している子なんだ。
今の不景気な時代、とりあえず定職があるのは
良かったのかなぁ。
私の次の転機はいつだろう。
ここが最終地点でいいの、私。
人生も。。。
そんなこと考えながら、ぼんやりと
Ｍ子ちゃんとめんたいうどんを食べて
ゆっくりと夜の街を一緒に歩いて帰りましたとさ。