あの夜にあいたい。
どこにでも行けそうな夜だった。
手を繋いだまま眠って。
どこにいるか分からない場所に目覚めたら
100万光年を旅してきたみたいな夜明けだった。

ここじゃないどこかに行きたい。
なりたいままの自分であることの、自由と孤独と勇気。
掴める人になりたいと、久しぶりに思ったんだよ。
暑い暑い7月。
押し潰されそうな、雨と熱の塊の下で。
一人トンネルをくぐって、見たものが。

絶望が似合う人。
でものみ込まれない。汚れない。
闇の中で何より美しく輝くの。
太陽の下で笑ったりしてると衰弱しそうでしょ。
だから、あの詩を歌えるの。

それが本当なら、私はずっと、ずいぶん常識的な世界で生きていたんだな。

言いたいことがあったのに、言葉にならずに消えていく。
雨の綿菓子に押し潰されそう。
街中に散らばる花束。
夜を走り、誰かから誰かの手に。

ひとりでいたい。
ずっとひとりは嫌。
そもそも最後に会いたい人なんていなくて、誰かに会いたいと思いながら死んでいくことがあるのか分からない。
本質は奔放だけど、性格は真面目。
自由だった頃の自分を忘れてない。
あの空の下。夕陽の先は過去じゃない。
一周して明日の自分に繋がると知ってたあの日。
本当にいたい場所はどこだろう。
ここじゃないどこかで眠りたい。
理想じゃない型に入ろうとしている。
それと引き換えに得るものが、分かりやすく正しく見えるから。
今は飛び立つためのちからもない。

一週間前くらいから喉痛。
治らないな。

時間っていう概念に手を伸ばそうとしている。
最近、多いな。いつか越えられるのかな。
カンブリア期を越えて、恐竜の時代は2億年続いたのに。
私は水場のほとりでのんびり草を食べてたブラキオサウルスだった気がするのに
なんで今は仕事をサボってカプチーノを啜る私なんだろう。
忘れちゃったのかな、2億年前のことだから。
地球に生きた思い出に何か持っていけたら良いのに。
なんで私の人生だけが全部なんだろう。
でも、それでも、精一杯生きても良いのかも、というメッセージ。

会いたいと思って、会いに行ける人がいる。
奇跡みたいな幸福。
今日の私はひどいこと言ったかな。
もっと穏やかに対応できたはずなのに。
謝らなきゃならない人がいる。
だけど、労力を使い、真剣に関わってきたから
だからこそ悔しいし、情けないって気持ちがこみ上げてくる。
それも本当にの気持ち。
甘やかすのと、あきらめることは似てる。
そうなることを望まないでいられるかな。

誰かを通して自分と向きあう。
対人関係って、究極にはその人にうつる自分との戦いでは。
かなり穏和な方だと思うんだけどな、私は。
勇気も度胸もないし。
年とって自分じゃどうしょうもない自我があって。
どうしてこんなにイライラするんだろう。
みんな悪口言わないだけかな。

だけどよく考えたら、あの人が私に文句言ったり怒ったりしたことが
あったわけじゃない。
だから考えさせられる。
敵意をもったら負け、みたいな。

終わった感はまるでないけど、そうだ今日で終わったんだ。
新しい環境での約1年。
仕事は繰り返しだけど、新しい出会いで勉強になったことが山ほどあった。
気は持ちようなんだ。
今、ここで、最後のカを振り絞り無理矢理にでも笑顔で終わらせることが大事なんだ。
それがすべてなんだ。
明日からの私の為の。

まだ人と出会わなくちゃいけない。
まだ歩いて、次の扉を開けなくちゃいけない。
どこまで行けば良いかな。
ちょっと疲れたよ。
昔の私を知ってる人と、守られている
温かい場所で眠りたい。

感動する力が弱まってるんだと思った。
1本の曲で、1冊の本で体が震えるくらい
眠れないくらい、人生が変わるくらい
心を動かされる夜があったのに。
そんな私にもう会えない。
だけど、あの声があの目が、
体にはいりこんだみたいに離れない。
これは恋かな。違うかな。

気持ちがいっぱいいっぱいで
目の前のことしか見えてないみたいだ。
ねぇゆきちゃん、人に優しくするのって
こんなにも難しかったかな。

君の名は。

都会に戻ると、途端にコーヒーが飲みたくなる。

私の言葉が存在が、誰かを傷つけてはいないかな。

私は私の世界で生きているから、
自分の気持ちが正しいと思うけど。
その世界は誰にでもあることを
忘れないようにはしよう。
分かってることは全部じゃない。
忘れないように。

思いを寄せてくれるって、ものすごいことなのに
ずいぶんムダにかけ流してきたかな。
でも受け止めきれない時もある。
そんなことに気付きもしないことも。
難ししいね。